what’s homespun?
Home(家) spun(紡ぐ)。
文字通り、家畜である羊の毛を刈り、洗い、染め、紡ぎ織ることを
イギリスではホームスパンと言っていました。
全ての工程を手で行っているところは、現在ではほとんどないようです。
羊を丸刈りにすると、ゴミやら脂やらうんちやら、いろんなものがくっついてきます。
それを丁寧に洗うと、おやまあ。ふっかふかのピカピカになります。
染めには、色に応じて化学染料や植物を使います。羊毛は中々きれいに染まりません。
でも、それもまたよし。かえって微妙なトーンが生まれます。
それを紡いで、糸にしたら機にかけて織りに入ります。
織り上がった! と思っても完成までは、まだまだ折り返し地点くらい。
ホームスパンの醍醐味、縮絨の作業が待っています。
ゆったり織った糸をギュッと縮めて布にするのが縮絨の目的。
足で踏んで、お湯の中でグルグルかき回して、またお湯の中でふりふりして
やっと布に近づいていきます。
スチームアイロンで形を整えて、ようやく一枚の布ができ上がるのです。
通常のニット製品では使われることの滅多にない単糸で織り上げるホームスパンの布は、
糸の間にたくさん空気を含んでいるため、とっても軽いのにあたたか。
大判ショールでも300gを超えることはほとんどありません。
いつでも、どこでも一緒に持って歩いて、あなたを優しく包んでくれます。